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若手機関士 SECOND ENGINEER

海も、船も、暮らしも、エンジンも、すべてがダイナミック! 川崎汽船株式會社 田村 陸氏

―― 階級によって多少違いはあると思いますが、機関士の主な仕事を教えていただけますか。

機関士には、三等機関士、二等機関士、一等機関士、そして機関長の階級があります。職位よって担当する機器が違い、職位が上がるにしたがって重要な機器を任されることになります。私は現在、二等機関士(2012年8月現在)ですので、主に発電機やボイラー及びその関連機器を担当しています。基本的には自分が担当する機器は自分で責任を持って計画を立て保守、点検、整備などの業務を行っていますが、それ以外に予測していなかったトラブルが発生したときは迅速に対応し、修理や補修なども行っています。

―― 他にも選択肢はあったと思いますが、そもそも船の機関士を目指そうと思ったキッカケは何ですか。

普通の大学へ行くことも多少考えましたが、父がヨットに乗っていた影響もあり、小さい頃から海が大好きで、また、モノを作ったり直したり、エンジン系にも多少興味がありましたので、東京海洋大学へ行くことを決断しました。実際に入ってみると、乗船実習というものがありまして、これがなかなか面白いなと思って。特に海の生活リズムというものが自分に凄く合っていて、実習を重ねるうちに「この世界でやっていきたい」と本気で思うようになりましたね。海の生活に合うか合わないか、ここは結構、重要なポイントで、携帯をはじめ文明の利器に触れない生活が1ヵ月以上続くときもあるのですが、これが僕には合っていた。あと、大学の乗船実習では神戸、北海道、沖縄など、全国の色々なところに行けるというのも魅力でした。

―― 大学から入社、入社から現場へとステップアップされたわけですが、夢と現実のギャップはありませんでしたか。

学生の頃は教えてもらうことが当たり前だったのですが、会社はやはりプロフェッショナルの現場ですから、自分から積極的に学び吸収していくという姿勢が大切だと気づかされました。入社すると東京都の町田にある研修所で乗船前の研修を受けます。現場経験者の講義を直接受けることによって、船に乗ることの心構え、注意事項や技術的な基礎を教わるのですが、大学で教わった概念や理論がより深まり、学生のときに教わったことが現実味を帯びてきます。そして、いざ乗船!となるのですが、そこで初めて大学や研修所での教わった理論が"本物"となって目の前で実感でき、気が付けば"船"から離れられなくっていました。例えば、ディーゼル船に初めて乗ったときは、すべてがダイナミックで感動しました。我々が乗る船は大型船なので、それを動かすエンジンも当然サイズが大きいのですが、ピストンの長さは2m以上もあり、それが上下に動くメインエンジンの音は言葉にならないほどの迫力でした。

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