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若手航海士 SECOND OFFICER

操船の楽しさ、自然の美しさ、そして日本経済を支える使命感に魅せられて。 株式会社商船三井 坂部憲介氏

――商船大学を経て、就職、航海士としてキャリアを積む中で、学生時代に描いた夢やロマンと現実の間にギャップはありませんでしたか。

たしかに学校とは全然違いましたね。会社に入ると、次席三等航海士として乗船し、次の航海からは首席三等航海士としていきなり現場をまかされます。やはり船のサイズも、仕事の規模も、航海のスケールもケタ違いに大きいので、最初、船橋に立ったときは足が震えました。学生のときですら練習船で操船をしたことがなかったのに、いきなりスケールアップした船でまかされるわけですからね(もちろん船長がどこかで見守ってくれていたと思いますが・笑)

――航海士の仕事の中で一番手ごたえ、あるいは魅力を感じるところはどこですか?

やはり操船が一番の醍醐味でしょうか。基本的に実際の舵取りはクルーが行い、航海士は指揮を取るわけですが、例えば、漁船が混んでいる場面で、うまく道を作って切り抜けた時は気持ちがいいですね。操縦する楽しさ、それは船もバスも電車も飛行機も同じなんですね。また、先程もお話しましたが、スケールの違い。私たちはクライアントさんから預かった荷物を安全にお届けすることが仕事ですが、トータルで考えると何億も動かしているわけですから、日本の経済を動かしている、というか意識が生まれてきます。責任の重い仕事だからこそ、やりがいも大きいですね。あと、自然の美しさ、これも大きな魅力のひとつ。いつだったか、オーストラリア沖で見たグリーンフラッシュには本当に感動しました。

―― 最後に、これから航海士、ひいては船長をめざす若い皆さんにメッセージをいただけますか。

何より、一度船に乗って、あの風景を見たら、それだけでやみつきになると思います。自然と常に対峙しているわけですから、自分がどれだけちっぽけな存在か、いろいろ考えさせられ、人間的にもどんどん磨かれていく。そういったところも航海士をお勧めしたい部分ですね。もし、海への夢や憧れがあるなら、まず学校に飛び込んでみること。語弊があるかもしれませんが、商船大学や高専を出たからといって、船の道だけに限定されるわけはありません。描いていた夢と違っていても別の道を選ぶこともできます。ただ、私が保証します、一度航海の素晴らしさを知ったら、もう元には戻れませんよ。

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