船員になるためには?

How to be a sailor

乗船実習・学校での生活

現場実習で活かせる高度な知識と技術を習得。

商船系高等専門学校および商船系大学では、在学中、キャンパス近くの臨海実習場、または「海技教育機構」などを利用して本格的な実践教育を受けます。商船系高等専門学校は1年間、商船系大学は半年間、「海技教育機構」にて日本最大の帆船・日本丸と海王丸、そしてディーゼル機関を備えた銀河丸、青雲丸などの練習船で乗船実習を行います。

練習船では、外航海運の将来の担い手を育成するため、船舶職員に必要な応用実践力と高度な知識技能の修得、さらにリーダーシップや行動習慣の体得を目指した実習訓練が行われています。また、国際航海に従事する上で必要な幅広い視野と教養を高めることも実習の大きな目的となっています。

参考文献
・「独立行政法人 航海訓練所」

日本丸

初代日本丸は1930年に建造され、当時の田中隆三文部大臣の「日本の海の王者にふさわしい船にしたい」という我が国の海運に寄せる期待を込めて「日本丸」と命名。1984年、初代日本丸の代替船が新たに建造されました。

海王丸

初代海王丸は1930年に日本丸とともに建造されました。当時の田中隆三文部大臣は、日本丸同様に“日本の海の王者へ”という期待を込めて「海王丸」と命名。1989年、初代海王丸の代替船が新たに建造されました。

寮生活で集団生活に慣れるとともに、自立心や協調性を養う

商船系高等専門学校、ならびに商船系大学には寮(入寮は任意)があります。寮生活の目的は、集団生活に慣れるとともに、自立心や協調性を養うことです。先生や先輩を敬い、友だちを大切にする心を育むことで、船員として海に出た時もしっかりと対応でき、また“同じ釜の飯を食べる”ことで、一生の仲間も得られます。

ほとんどの寮はキャンパスの中にあるため通学にも便利で、多くの学生がクラブ活動に励んでいます。敷地内には食堂や浴室、ラウンジ、自習室、コンピュータ室など、快適な生活を送るための設備も完備。さらに、寮生活を楽しいものにするため、寮祭、体育祭、クリスマス会などのレクリエーション行事も行われます。
まさに“船中心”の学生生活、寮は船員を夢見る人には最高の環境。階級性の厳しい船の世界で、周囲と調和しながら個性を発揮していくための格好の訓練場と言えるでしょう。

参考文献
・社団法人 日本船主協会
「海の上のプロフェッショナル〜世界に広がる夢の職場」

“Aim High”の精神で青春をエンジョイ!!

商船系高等専門学校も、商船系大学も、日常の勉学に重点を置いていますが、普通科の学校同様、いやそれ以上に、クラブ活動や学校行事にも力を注いでいます。

例えば商船系高等専門学校では、学生たちが主体性を持ってさまざまな活動を計画・推進しています。運動部では、高校総体をはじめ各種大会で優秀な成績を残しており、インターハイやインカレなど全国的に活躍する選手も輩出しています。また、ヨット部や漕艇(カッター)部など、各校マリンスポーツの部活動が盛んなのも商船系ならではの特徴といえるでしょう。文化系の部活動では、テレビ放送の影響で全国的に知名度のあるロボットコンテストやプログラミングコンテストなど、理系ならではの行事にも積極的に参加し、毎年、優秀な成績を収めています。その他、海事を中心としたイベントや講演会など学校行事も目白押しで、気がつけば、あっという間に1年が過ぎています。

また、商船系高等専門学校は通常の高校と違い、幅広い年齢層でクラブ活動や学校行事を行うため、所属学科を越えた、生涯に渡って続く師弟・友人関係が形成される場でもあり、多くの学生たちが“Aim High”の精神で青春をエンジョイしています。

参考文献
・商船高専キャリア教育研究会編(2009)
「船しごと、海しごと」海文堂