学生インタビュー
鳥羽商船高等専門学校
一瞬たりとも同じではない海の景色や状況 自分の全知識と全経験で対応する機関士の醍醐味
一瞬たりとも同じではない 海の景色や状況 自分の全知識と全経験で対応する 機関士の醍醐味
鳥羽商船高等専門学校
加藤 駿利さん
三重県鳥羽市にある鳥羽商船高等専門学校は、全国に5校ある商船系高専の中で最も長い歴史を持ちます。伝統的な航海・機関技術に最新の海事DX(デジタルトランスフォーメーション)教育を融合させています。最新鋭の練習船「鳥羽丸」は2025年に竣工したばかり。機関コースの加藤駿利(かとう しゅんり)さんが、鳥羽高専を受けた理由や入学してよかったこと、将来の夢などを語ります。
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Point 01
巨大コンテナ船を見て、
大きな船を動かせる
外航船員に魅力を感じた。 -
Point 02
同じ目標を持つ仲間と
助け合いながら高め合い
一生の親友ができた。 -
Point 03
全知識と経験を注ぎ
安心感を与えられる
機関士を目指したい。
幼い頃から機械や乗り物が好きだったという加藤さん。父や兄の影響もあって車やモーターショーに興味を持つ一方で、船にも興味を持ちます。
幼い頃、横浜港で巨大なコンテナ船と自動車専用船(PCC)を見たときには衝撃を受けました。あの体験が船に興味をもつ一番のきっかけです。自分もあんな大きな外航船を動かす外航船員になりたくて、商船系高専に進学しようと思いました
偶然ですが、祖父が高専出身者。商船系ではなかったけれど、両親も前向きに応援してくれました。
入学して鳥羽商船の良さを実感しました。まず教育環境の良さです。学科の定員が1学年40名ということもあり、学生一人ひとりへの目が行き届くので、勉強などの指導が充実しているのです。次に海や船が歩いて行ける距離にあるのも良いところ。勉強をしていて気になったときに、すぐに実際の装置や機器を見たり触れたりすることができます。
もうひとつの学校の魅力は、外航船員による講演やキャリア教育が充実しているところだと加藤さんはいいます。
外航船員を目指そうと思ったのも講演がきっかけでした。多国籍のクルーと一緒に仕事ができることや、さまざまな国の寄港地に行けることに魅力を感じました
鳥羽商船で過ごす中で成長したと思うのは「論理的に考える力」がついたことだそうです。
機械や装置の故障時に“なぜ壊れたのか”をひとつひとつ突き詰めて考える経験を重ねる中で身につきました
寮生活も貴重な体験でした。まず、先輩・後輩との付き合い方を身につけられたこと。
そして、「一生の親友ができた」こともかけがえのないことです。
船員になるという同じ目標を持つ同級生と高め合ったり、困ったときには助け合ったりしました。特にテストや就職活動では、お互いに意識し合う“良いライバル”関係でもありました。同じ目標を持つ仲間が近くにいることで、自然と切磋琢磨する関係を持てたことが何物にも代えがたい経験でした
将来の機関士像をどんなふうに描いているのでしょう。
自分がいるだけでチームに安心感を与えられる機関士になりたいです。どのようなトラブルでも解決でき、皆から尊敬され、頼られる存在になることを目指します
加藤さんによると、海は一時も同じ景色や状況ではなく、一瞬一瞬が特別な瞬間だといいます。そんな海に、船乗りは自分の全知識と全経験を注いで対応する――それが機関士の醍醐味だと語ります。鳥羽商船高等専門学校で学んだことを携えて、加藤さんは大海原へと向かいます。