船員さんQ&A
一度の乗船すれば数ヶ月間家を離れ、航海を続ける外航船員たち。
彼らは乗船中、そして船を下りてからの長期休暇中、どのような暮らしをしているのか。
気になる暮らしぶりについて
疑問を集めました。
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Q1
船員さんはどのくらい
お給料をもらっているんですか? -
A
会社によって給料や手当は異なりますが、海運会社と全日本海員組合との間で労働協約が定められており、基準が明確化されています。最低賃金は、あくまでも基本給のみで、乗船中はさまざまな諸手当が支給されます。
また、乗船中の光熱費、水道代、食費はすべて会社が負担し、個人負担はまったくありません。これも船員という職業の特徴のひとつです。 -
Q2
船員さんは
いつ休暇を取るんですか? -
A
乗船勤務に従事していた船員の休日・休暇は、連続してまとめて取得することができます。例えば、一般企業の連続休暇が長くてゴールデンウィークの10日程度であるのに対して、船員は約4ヵ月乗船後、約2ヵ月程度の休暇(または約6ヵ月乗船後、約3ヵ月程度休暇)の長期休暇が可能。
これを利用して旅行をはじめさまざまな活動をじっくりと楽しむことができます。 -
Q3
船の上での食事は
どうしているのですか? -
A
船員にとって食事は、一日の楽しみのひとつ。船は長い日数をかけて航海しているので、料理は船の上で行います。
外航船にはコックが乗船しており、船員全員の食事を作ります。おいしい料理を作ることも重要ですが、食品や調理場の衛生管理などの知識も必要とされるため、コックは「船舶料理士」という国家資格を取得することが決められています。 -
Q4
船員さんならではの
楽しみはなんですか? -
A
美しい異国の港に入り、その街の風情や文化に触れたり、自然の驚異を直に味わったり、美味しい料理に舌鼓を打つことは、船員にとって最高の楽しみ。心躍る風景に海側から迫っていく妙味があります。船上から見る美しい朝日や夕日、夜空の星も、船員にしか見ることのできない特権のひとつです。
仲間との絆を深め、大自然と異文化に触れながら、好きな仕事に従事できる素晴らしさ…人生の醍醐味がここに凝縮されています。