学生インタビュー

広島商船高等専門学校

新田 こころさんのインタビュー画像

大きな船の“心臓”を支える 次第に機関士という仕事に憧れて

大きな船の “心臓”を支える 次第に機関士という 仕事に憧れて

広島商船高等専門学校

新田 こころさん

広島商船高等専門学校は、瀬戸内海に浮かぶ大崎上島にあります。商船学科と総合科学科があり、船舶とAI、産業ドローン、ロボットなど、多彩な分野が同じキャンパスに共存する学校です。来年度には、真新しい練習船として新「広島丸」が完成予定。商船学科機関コースの新田こころ(にった こころ)さんに、学生生活の中で成長できたこと、機関士としての夢などを語ってもらいました。

  • Point 01

    ある女性船員との
    出会いをきっかけに
    外航船員の道へ

  • Point 02

    飛び込み実習や
    寮生活を通じて
    自分に自信がついた

  • Point 03

    将来の目標は
    女性機関士の
    ロールモデルになること

ウミガメと泳ぐ写真を 女性船員に見せてもらい外航船の道へ

商船系高専に進むきっかけになったのは、ある女性船員との出会いでした。

その船員さんは看護師の母が担当した患者さんだったのですが、女性でも船員として活躍できることを聞かせていただき、ウミガメと泳ぐ写真やイルカの写真を見せてもらっているうちに関心を持ち、その船員さんのようになれないか挑戦したいと思いました

最初心配していた両親も、決断後は「やると決めたからには頑張ってね」と背中を押してくれました。友だちも「未知の世界だけど、かっこいい仕事だね」と応援してくれました。
広島商船に進学後、機関士を目指そうと思ったのは、4年生の春に受ける1カ月の乗船実習と、同時期に始めた国家試験の勉強がきっかけでした。

最初から機関士志望というわけではなかったのですが、大きな船の“心臓”であるエンジンを支える機関士という仕事への憧れが強くなったんです。手先が器用だったというのもありました。ちょっぴり、方向感覚に自信がなかったという理由もあるのですが(笑)。結論、自分に合う選択肢でした。将来は、外航船でグローバルに働き、その経験を将来的には陸上でも活かし、日本の貿易や海運業界に貢献したいです

海への飛び込み実習で自信 “ファーストペンギン”になれた

印象に残っているのは、4年生のときに体験した海への飛び込み実習です。海難事故に備えて、練習船「広島丸」の甲板から高さ4メートルほどある海面に飛び込むのですが、自分の意志で最初に飛び込みました。

もともとかなり引っ込み思案で、“どうせ私にはできない”と思いがちだったのですが、広島商船で勉強するうちにできることが増えていき、そのことに楽しさを感じて積極性がでてきたと思います。“ファーストペンギン”になれたのは、自分の自信につながりましたし、成長できたなと実感もできました

寮生は友だちであり 切磋琢磨できる相手

充実した学生生活を支えたのは、寮生活だったかもしれません。新田さんが広島商船高専を志望した理由のひとつが寮だったのです。

私の代の商船学科では女子が1学年6人で、うち4人が寮生なのでとても仲良しです。その日にあった嬉しかったことを共有したり、勉強で分からないことをすぐに相談できたりするのは、心強く、良い環境でした。また自然と切磋琢磨できる関係につながったのはすごく良かったと思います

学生生活で忘れられない思い出は、海に沈む夕陽を見ながら部活動から帰ったり散歩したりしたこと。これは他の学校では味わえない特別なキャンパスライフ、貴重な時間でした。それ以外にも、学生会運営にも関わったり、島の歯医者さんでバイトをしたり、充実していたといいます。

将来像は 女性機関士のロールモデルになること

そんな新田さんの将来の目標は機関長になること。

女性機関士のロールモデルとなり、ゆくゆくは機関長となって、興味を持ってくれた女の子たちが、当たり前のように機関士を目指せる環境づくりに貢献していきたいです

来年度には、練習船として初めて新素材を使用したプロペラを搭載した新「広島丸」が完成するのが楽しみだという新田さん。その新造船がデビューするのとほぼ同じタイミングで、機関士として海へと漕ぎ出します。