学生インタビュー

富山高等専門学校

奥 小真智さんのインタビュー画像

海上輸送で世界と日本をつなぐ 航海士はその任務を最前線で担う誇り高い仕事

海上輸送で 世界と日本をつなぐ 航海士はその任務を 最前線で担う誇り高い仕事

富山高等専門学校

奥 小真智さん

富山高等専門学校は、日本にある商船系高専の中で唯一日本海側に位置する学校です。商船学科がある射水キャンパスの近くには、商船学科の教育・訓練にも使う臨海実習場のほか、大型船と同等の運航システムを装備する練習船「若潮丸」があります。商船学科を目指した経緯、学校で学んだこと、目指す航海士像を航海コースの奥小真智(おく こまち)さんに語ってもらいました。

  • Point 01

    世界の海を渡り
    多様な文化に触れられる、
    外航船員に魅力を感じた。

  • Point 02

    富山高専の環境や
    若潮丸での実習を通じ、
    視野が広がった。

  • Point 03

    理想の航海士像を追い求め、
    誰もが相談しやすい船長を
    目指したい。

海を渡り世界中へ こんなに魅力的な仕事はない!

幼い頃から飛行機や新幹線といった乗り物が好きだったという奥さん。その理由を聞くと……、

人を別世界へ連れて行ってくれるもので、その感覚にワクワクしていました

将来は乗り物に関わる仕事に就きたいと考えているうちに魅力を感じたのが外航船員でした。海を渡って世界のいろいろなところに行けます。いったん船に乗ると数か月間船上での仕事が続きますが、しっかりと任務を果たして下船すると、まとまった休暇を取って思う存分旅を楽しめる。仕事とプライベートの大きなメリハリが、外航船員に強く惹かれた理由です。

海には、通勤・通学・人混みなどから隔絶された非日常性があります。海で見る日の出や日没、満天の星の美しさ、イルカやクジラなど海の生き物との出会いといった魅力もあります。こんなに魅力的な仕事はない!と思い、商船系高専を目指しました

多様な文化に触れられる 外航船員の魅力

外航船員を目指した理由の一つは、世界の多様な文化に触れて、視野を広げたかったからです。4年次にフィリピンにある船員養成学校を訪ね、学生と交流する短期留学プログラムに参加しました。いろいろな文化を学ぶ貴重な体験となり、ますます外航船員を目指すモチベーションが上がったといいます。
富山高専のよいところは、多様な分野に触れられる学習環境です。

国際ビジネスや電子情報工学など多様な分野があり、異なる専門を教える先生方や学生と関わる機会が豊富にあります。また、船の専門科目以外においても専門性の高い授業を受けられるほか、他学科の仲間とそれぞれの専門分野について話すことで視野を広げられるのも刺激になりました

「若潮丸」の船底タンク 実習で見た驚きと発見

印象に残っているのは実習。特筆すべきは、練習船「若潮丸」の船底のタンク内に入った経験だと言います。

『若潮丸』はバルバス・バウ※という船首形状を持っており、これまで写真でしか見たことがなかったのですが、その形状を実際に目で確かめることができ、とても興味深く感じました。関心をもってさらに調べているうちに船の奥深さを実感しました。学びと実体験が直結していることがこの学校の素晴らしいところだと思います

もっとも成長できたのは、先輩・後輩とかかわる中で、相手に応じたコミュニケーション方法や振る舞いを身につけられたことだといいます。また部活だけでなく友だちとの関係の中で、「人に必要とされること」が、自分にとってもっとも嬉しく感じるときなのだという自己発見もありました。これは航海士として大切にしたい気づきでした。

※船の造波抵抗を打ち消すために、喫水線下の船首に設けた球状の突起

理想は「相談しやすい船長」 安全のために不可欠なこと

将来は、周囲から信頼される航海士になり、いずれは船長を目指します。

私の理想は、あいさつや礼儀を大切にして乗組員と信頼関係を築き、誰もが相談しやすい船長になることです。なぜならば安全のためです。相談しないことで大きな事故につながる可能性があります。また、問題の早期解決のために業務に精通し、部下が困っているときに気軽に相談できるような存在でありたいと考えており、同時にそうした環境を整えたいとも思っています

海上輸送は日本の物流を支える、私たちの暮らしに欠かせない存在です。

航海士は最前線で大きな任務を担い、高度な航海技術と判断力で大型船を操る、やりがいと誇りを持てる魅力的な職業です

そう語る奥さんが、世界の海で活躍する日も遠くありません。