弓削商船高等専門学校
瀬戸内海から、夢見てきた世界へと旅立つ
父の友人にあこがれて、航海士をめざしてきた
「航海士になりたいです」と話すのは、商船学科・航海コースで学んだ中井冴風(なかい・いぶき)さん。
「父の友人が航海士をしており、常日頃から航海士の話を聞いていました。それがきっかけで、航海士をめざすようになりました」
授業では、星の位置で自船の位置を求める「スターサイト」専用の機械の扱いが難しかったと言います。
大きな船に圧倒されて海への好奇心が掻き立てられ、
機関士をめざしてきた
「機関士になりたいです」と話すのは、商船学科・機関コースを選んだ仁井田康一朗(にいだ・こういちろう)さん。
「大きな船を見たのがきっかけです。こんな船に乗って外の海に出てみたいなあと思いました」と言う仁井田さんは、実際に実習で「自分よりはるかに大きな機械が動いているのを目の前で見て興奮しました」と語ります。
今後の目標は
「乗組員に気軽に接してもらえる航海士に」
「トラブルに冷静に対処できる機関士に」
思い出に残っている場所は、「クラスでスイカ割りをしたことが印象に残る松原海岸」(中井さん)、
「走っているときに近くの海から波音が聞こえてきたグラウンド」(仁井田さん)と振り返ります。
2人にとっての寮生活もかけがえのない経験の一つです。なかでも忘れられないことを聞くと、
「学校の勉強も資格の勉強も2人で高め合いながら合格をめざした時間」(中井さん)、「寮の前の海に(中井さんと)2人で飛び込むなど、
一緒に頑張っていける仲間だな」と絆を確かめる時間(仁井田さん)だったそう。
最後に、そんな2人の今後の目標について聞いてみると。
「乗組員に気軽に接してもらえて、信頼される航海士になりたいです」(中井さん)
「常に学ぶ姿勢をもって、どんなトラブルにも冷静に対処できる機関士になりたいです」(仁井田さん)
制服姿が凛々しい2人。夢への船出が今始まります。前途洋々、いざ行かん!
商船系高専生、
TV取材で夢を語る
専門科目の座学や練習船での乗船実習を受け、船を動かすための素養を身につけてきた学生たち。
5校の高専生がそれぞれの地元TV局取材で、学校の魅力や将来への思いを語りました。(2023年取材)