弓削商船高等専門学校

商船学科 機関コース/5年

田頭 佳乃(たがしら よしの)さん

外航船員の魅力について話す田頭さん

  • Q1.商船系高専に入学しようと決めた理由は?

    幼い頃から、女性でも活躍しているボートレーサーを目指していたのですが、かなわず。そんな折、父の助言もあり、弓削商船を知りました。外航船員は技術と知識を身に付ければ女性にも適した仕事だと確信。心機一転、学び直すために19歳で本校に入学しました。

  • Q2.学校の勉強や部活、生活はいかがですか?

    外航航路は英語・英会話は必須。数学など理系の科目も多く、勉強は大変ですが楽しいです。カッター部に所属し、こぎ手に声をかけて士気を高める「艇長」になりました。美しい島の景色の中、チーム一丸で毎日練習に打ち込んでおり、とても充実しています。

  • Q3.最初の乗船実習前に不安や期待はありましたか?

    これまで旅客船や大型船などに乗る機会はあまりなく、ましてや船での暮らしは初めてだったので、ちゃんと生活できるのか、船酔いをしないかと、多少の不安はありました。一方、学んだ知識をどう活かせるか、未知の世界にわくわくする気持ちもありました。

  • Q4.乗船実習の感想を教えてください。

    百聞は一見にしかず。エンジンルームの機器を内部まで見ることができ、知識が実践につながるのを実感しました。同じ機関士を志す国内5商船系高専の仲間との共同生活も楽しく、仕事への意識がさらに高まりました。石垣島の透き通ったエメラルドグリーンの海の色に感動!

  • Q5.外航船員を目指そうと思ったきっかけは何ですか?

    弓削商船で学ぶうちに、もっともっと広い世界の海を目指したいと思うようになりました。大きな船を担う外航船員は、一人一人が責任ある仕事を任されているのも魅力と感じます。女性の機関士は少ないのですが、だからこそチャンス。挑戦のしがいがあります。

  • Q6.これから商船系高専への入学を考えている方へ一言。

    10代前半で将来の職業を決めるのは難しいかもしれませんが、弓削商船の環境は恵まれており、外航船員になる道が整っています。女性活躍の波が来ている中、船の機器のIT化などで機関士の仕事は女性にも取り組みやすくなっています。一歩踏み出してみませんか。

船舶救命設備の信号紅炎を用いた実習の様子

弓削丸

弓削丸で操船や見張りの仕方を習う学生

弓削商船高等専門学校

本校では高校で学ぶ一般教養に加え、大学同等の専門知識と実践的な技術を習得します。商船学科では世界の海で活躍する船員、海事技術者を育成し、5年6カ月間のカリキュラムの中で練習船・弓削丸での実習や大型練習船による遠洋航海を通し、実践に必要な理論と技術、人間性とコミュニケーション能力を磨きます。校内英会話教室など英語教育にも注力しています。3年生後期に航海士か船舶機関士のいずれかを目指すコースに分かれますが、自分の適性をじっくり考えた上で選べます。学生の多くは寮に入り、弓削島の豊かな自然の中で充実した毎日を送っています。1・2級海技士の国家試験で全国の商船系高専の中でも高い合格率を誇る本校。船員の仕事や世界の海で働くことに興味がある人はぜひ商船学科に来てください。

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